在宅勤務は家にいるから熱中症にならないと思ったら大間違い!
新型コロナウイルスの影響により、春から始まった在宅勤務は夏になっても継続して行われています。
およそ7割の企業は何らかの形で在宅勤務を継続しているため、すっかり在宅勤務に慣れた方も多いことでしょう。
今年の夏は猛暑と言われ、各地で最高気温を更新したり、熱中症アラートが発令されたりと、コロナ禍に匹敵する問題となっています。
「クーラーのきいた部屋から外に出ないから、熱中症なんて関係ない!」
と在宅勤務の方は思っているかもしれませんが、全く他人事ではありません。
実は、在宅勤務で外に出ないことにも、熱中症のリスクが隠されているのです。
一体どんなリスクがあるのか?熱中症対策は何をすれば良いのか?
健全な在宅勤務ライフを過ごすために、今回は在宅勤務ならではの熱中症対策についてご紹介していきたいと思います!
普段からクーラーのきいた部屋で過ごし、汗をかいたり、暑さでフラフラになったりすることのない在宅勤務。
熱中症の約4割は「住居の中」で起こっているという事実!
会社への通勤だけで汗ビッショリになってしまう毎日なので、在宅勤務は非常に恵まれた環境に感じてしまうのは無理もありません。
しかし、2019年「総務省消防庁」の熱中症による救急搬送状況によれば、5月から9月と熱中症のリスクが高まる季節においておよそ4割は住居の中で熱中症が起きているという事実があるのです。
原因の中には、クーラーをかけていなかったり、汗をかいても着替えなかったりと理由は様々であるものの、新型コロナの影響で在宅勤務が延長している方の場合、また違ったリスクが見えてきます。
在宅勤務の弱点は「暑さの不慣れ」と「生活習慣の乱れ」
新型コロナウイルスの影響によって在宅勤務が春からスタートし、今もなお継続中の場合、ほとんど外気に触れておらず、尋常じゃない猛暑を肌で体感していない方が多いかと思います。
ましてや連日ニュースで気温の更新記録を報道しますから、余計に好き好んで外に出ることはなかなかありません。
基本的に在宅勤務は自由とは言え、朝から夕方までは仕事をしているわけですから、最も暑い時間帯は外に出ることはないわけです。
外に出るとしても、時間帯としては日が落ちてからであり、行く場所もせいぜいコンビニです。
このような状況が続いているので、ふいに日中に太陽の光を浴びると、体の体温調節がうまく行えず、熱を放出するための汗が出てこなかったり、毛細血管を拡張させて末端の血流を良くしたりする機能が働かなくなってしまいます。
その結果、体内の熱を外に放出できない状態が続いてしまい、熱中症になってしまうのです。
汗を大量にかくと、体内の水分が足りなくなって脱水症状に陥るというリスクもありますが、在宅勤務の長い方の場合は逆に汗が全然出てこないことなどが原因で熱中症になってしまうわけですね。
他にも、在宅勤務は周りの目を気にする必要がないため、運動不足はもちろん暴飲暴食に陥りやすく、生活習慣が乱れているケースが多いのも原因の一つです。
お菓子メーカーが在宅勤務の方に聞いたアンケートによれば、実に半数以上の人が間食増加、1日の食事回数も3回より4回に増えているという回答が多かったようです。
外出できないからとオンライン飲み会の機会が多くなり、睡眠不足に陥っている人も多いと聞きます。
周囲を気にしなくても良い在宅勤務は、まさに心の弱さにつけ込まれて熱中症のリスクを高めるライフスタイルなのです!
在宅勤務で熱中症にならないための対策は?
在宅勤務にも熱中症のリスクは十分にあり、またそのリスクは普段のライフスタイルが生み出していることをお伝えしました。
今後もしばらく在宅勤務は続いていくでしょうし、残暑によるリスクもまだまだあります。
そこで、在宅勤務で熱中症にならないための対策を講じていきたいと思います。
熱中症対策①:乱れた生活習慣を見直す
ずっと在宅勤務で外出ができない状況が続くとストレスが溜まりますが、ラジオ体操をして運動不足を解消したり、決まった時間に食事をとったりするだけでストレス発散になります。
また、睡眠は健康においても非常に重要なので、一定の時刻に就寝する習慣をつけることをオススメします。
朝起きたらしっかりと朝日を浴びれば、交感神経の切り替えがスムーズに行われ、朝から活発的に行動できるようになるはずです。
熱中症対策②:入浴でしっかりと発汗を促す
普段から汗を流して、体温調節ができるようにしておくことは非常に重要です。
日常生活の中で発汗を促せる場所と言えば、お風呂ですよね。
夏の暑い日はどうしてもシャワーで済ませがちですが、しっかりと湯船につかって発汗を促すことをおススメします!
熱中症対策③:外出中のマスクには気を付ける
新型コロナウイルスの影響により、外出時はマスクの着用が当たり前となっていますが、暑い中マスクをしながら歩くのは熱中症のリスクが高まります。
人混みの中では仕方ないですが、周りに誰もいなければマスクは外すようにしましょう。
また、今は冷却してくれるマスクもありますので、余裕があればそちらを着用するのも熱中症対策になりますよ!