どこの会社にも、全くと言ってよいほど何も仕事をしない上司はいるものです。
まるで、現代版お殿様といってもよいぐらい口は出すものの、動かない最悪な上司など・・・。
その上司のタイプはさまざまです。
でも残念なことに部下は、上司を選べません。
自分なりの対策をして、ダメ上司の下でも仕事効率を上げる考え方を探ってみましょう。
体験談:上司にイライラMAX!何で先輩は見て見ないふりできるの!
相談者Aさんの勤務先は、年上の先輩が多い職場環境でした。
入社後、『自分より先輩しかいなくて大丈夫かな?』と、とても心配でしたが先輩方はとても親身になってAさんに仕事を教えてくれました。
そのため、入社時に心配していた人間関係の構築にさほど時間は掛らなかったそうです。
ただ1つの問題を除いては・・・。
そこにはAさんのストレスを生み出すこととなる、1日中何もしないお昼寝上司がいたのです。
Aさんの部署は、電話や訪問者の対応などで、休む暇のないような活気に満ちた部署でした。
それなのに、お昼寝上司のデスク周辺だけ、野原の様な空気でまったりとしていたのです。
むしろそれは、そこだけ時間が止まっているのではないかとすら錯覚出来るほどの状態でした。
周りが、バタバタと音を立てても、電話が鳴っていても、そこでは何も無かったかの様な感じで、まるで別世界のようでした。
この前、Aさんはその上司の近くのキャビネットへ、仕事に使うためのファイルを取りに行った際に、何気なく上司のパソコンの画面を見てしまいました。
なんと、そこには『家族で行く週末食べ放題』の検索ページが・・・。
これには、さすがに目を疑ったと言います。
会社でネット検索したり、お昼寝しかしない上司がいる会社って大丈夫なの?と思ったそうです。
同時に、なんだかマジメに働けば働くほど、自分がバカらしくなり、またそれ以上に何もしないお昼寝上司に対しての、不信感からくるイライラが日に日に強くなっていったそうです。
クビにならないお昼寝上司は、ゴマすり名人
そんな上司に対して、周囲の同僚や先輩の評価は当然『この会社1番のダメ上司』でした。
しかしなぜか、お昼寝上司は会社の役員、特に社長の評価は良かったのです。
先日、ある役員と同行して出張に行った先輩は、『君も早く、○○さんの様を見習って頑張ってもらいたい』と言われたそうです。
勿論、○○さんとはアノお昼寝上司です。
これを聞いたAさんは、唖然としたと同時にこの役員は何を見ているだろうと怒りが込み上げてきたと言います。
では、なぜこの役員はお昼寝上司に対して高評価だったのでしょうか?
そうです、必ずと言っていいほど1人は会社にいる『ゴマすり名人』だったのです。
むしろ名人と言うより、既に達人の域に達しているかの様な『私は上司のご機嫌を取るために生まれてきました』的な人だったのです。
以前、Aさんが見たお昼寝上司のパソコン画面『家族で行く週末食べ放題』も、役員に紹介するためのゴマすり道具だったのかと思ったそうです。
でも一方では、『仕事で認められたわけじゃないから、いつまでたっても役員の顔色を伺うなんて私には無理!』と思えたと言います。
その後Aさんは、出世してもゴマすりを続けなくてはいけないことを思うと、自分はこうはなりたくないと、お昼寝上司を反面教師とすることにしたそうです。
それに、この現実からは退職する以外逃げられないので、役員や社長にしか分からない良さがきっとお昼寝上司にはあるのだろうと、自分に毎日言い聞かせるようにしたとも言います。
残念な事実ですが、部下は上司を選ぶことはできません!
この様な状態だと上司と接する度ストレスが溜まり、会社に行くのが憂鬱に感じる様になってくると思います。
でも、この様な状況はAさんの特別な体験なのでしょうか?
違いはあれども、嫌な上司に悩まれている方は多いと思います。
新型コロナウイルスによる在宅勤務などを導入する会社も増え、一層今後、今まで見えなかった嫌な上司が現れてくるかもしれません。
時代の流れと共に嫌な上司は、まるでポケモンの様に進化していき、一層強力なものになっていくのかも知れません。
今回は、この様な事態に少しでも対処する方法が無いものかを、体験者の対策をまとめてみました。
体験談からみる『嫌な上司と上手な関係作りとその対策』
嫌な上司のさらに、上の上司に直接相談を試みる
嫌な上司が例えば課長であれば部長、部長であれば役員など、その上役上司に会える環境があるのならば、嫌な上司のことを正直に相談してみましょう。
相談された上司は「いきなり、なぜ?」となるでしょうが、すぐに察してくれると思います。
ただ一点注意してほしいのが、相談する上司がその嫌な上司と仲が良い場合や、Aさんの場合で言うゴマすり対象の上司である場合は、絶対に直接の相談は避けるべきです。
相談内容は筒抜け状態となり、さらに強力さを増した嫌な上司となり、今以上の関係悪化の可能性が高くなるからです。
時に会社は小さな社会とも表現されます。
相談する相手をきちんと見極めることが重要です。
最悪な場合になってしまうと今後のあなたの職場での環境にも影響しかねません。
あくまで必要以上に自分から接しない、大人な対応で無視をした
出来る限り仕事をしている時でも、嫌な上司と関わりをもたないようにし、その上司のことは存在しない、まるで空気だと思うようにしてみましょう。
嫌な上司に何らかの仕事上での期待をするから、あなたはストレスが溜まっている可能性が高いのです。
つまり、そんな嫌な上司に一切の仕事での期待をしなければストレスは溜まることは少なくなるでしょう。
仮に書類を提出しないといけない場合などでは、その上司が席を外した隙をみて机の上に置いてみたりしましょう。
この様なことは極端かも知れませんが、出来る限り接点をもたないよう心がけることこそが大切です。
ゴマすりにはゴマすり!とりあえず、褒めて動かす
『郷に入っては郷に従え』の考えで、上司を褒めて動かすのも1つの方法かもしれません。
最善策とは言えないかもしれませんが、大人だって人に褒められると嬉しいですし、その期待に応えたくなります。
しかしこれには、大きな問題があります。
実践するにあたり、心にも思ってもいないことを、口に出さないといけない状況になります。
これには今まで以上に、ストレスを感じる可能性があります。
あなたがもし、このストレスを我慢できるのであれば、嫌な上司との関係性を良好に続けた上で効果が表れる可能性が高いと思います。
何を言われても割り切った態度、お客様対応で接する
完全に無視をする方法と似ている部分がありますが、嫌な上司に何を言われても深くいろいろと考えないことも大切です。
例えその指示が合っていようと間違っていようと「分かりました」と言い続けることです。
案外、それだけで上司は納得します。
なぜなら、厄介なことは嫌な上司は自分の指示が絶対に正しいと思い込んでいるからです。
ですから、それを逆手に考えましょう。
上司からすると「合っているのか?間違っているのか?」は別問題です。
そんな状況下で反発しても何ら解決策はないでしょう。
仕事をしない上司こそ、自分の指示通り動いてくれる部下を好む傾向が強くそこにはあります。
ただし、嫌な上司のYESマンになったからと言って、将来を見据えた自分の考えをしっかりもって働くことは忘れないでください。
その考えを持って働くことで、単なるYESマンではなく、自分の考えをしっかりと持っている人に周囲も見てくれ評価されると思います。
嫌なことは嫌!とことんぶつかり合う
これはあくまで、我慢の限界がきた時の奥義であり、退職覚悟で臨む最終手段です。
いくら上司でも、理不尽なことや納得できないことであれば、全て追求するぐらいの気持ちをもって嫌な上司にぶつかってみましょう。
しかし、これは仕事をしない上司が最も嫌う社員のタイプになり、当然実践すれば人事査定は下がるでしょう。
ですので、最終的な場合に考えるべき行動とも言えます。
しかしこれによって、今までの耐えてきたストレスからは緩和され、何より自分に正直に生きることに繋がります。
また、周囲の賛同を得る可能性もあります。
まとめ
どんな小さな会社でも、人が集まれば嫌いな人は必ずいます。
それを考えると会社に、嫌な上司がいるのは当然と言えるでしょう。
職場の人間関係のアンケートリサーチでも、多くが会社に嫌な上司がいると答えています。
その数は、なんと・・7割を超えるほどです。
つまり、結論を言ってしまえば、どんな会社にも完璧な上司など存在しないと考えることも出来るのです。
その様な寛大な気持ちで、大人とした態度で嫌な上司と接することで、きっとあなたには新しい心のゆとりが生まれてくるでしょう。
嫌な部分ばかり見るのではなく、その人の良いところを見ることで、嫌な上司への対応も変わってくるのではないでしょうか。
そしてやがて、あなたが上司の立場になったときに、嫌な上司と言われない上司になることが出来るのではないでしょうか。
『人の振り見て我が振り直せ』あなたの経験を活かした理想の上司を目指しましょう!